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小説「カスターリアの噴水」

自分の存在意義が分からず苦悩の中で自殺しそうになる蓮池武志(はすいけたけし)だったが既(すんで)の所で未遂に終わる。疲れ果て彷徨い歩き意識を失って倒れてしまうが、再び目を覚ましたその場所には不思議な既視感があった。助けてくれた花屋の主人は、噴水の見えるこの廃れた町で店を営むが、武志はその店に花屋では普段見かけることの無い物が置いてあると気づく。それは分厚い木で出来たある種の本だった。本を開き中を見た武志は、その絵の美しさと言葉が持つ玄妙さに心が透いて風が通る思いだった。そして武志はひとつ大きな決断をすることになる。

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